
流行性耳下腺炎
ムンプスウイルスによって引き起こされる病気です。潜伏期間は2〜3週間です。流行性耳下腺炎に特異的な治療法はなく、対症療法が主体となります。ムンプスウイルスは上気道に侵入した後、所属リンパ節で増殖し、唾液腺,膵臓、精巣、卵巣、甲状腺、髄膜、内耳に取りつきます。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の主な症状
主な流行性耳下腺炎の症状は発熱、唾液腺の腫脹と疼痛(耳下腺が多く、時に顎下腺)です。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の合併症
合併症として無菌性髄膜炎、膵炎、精巣炎などがあります。まれではありますが,
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)が感音性難聴を起こすことがあり注意しなくてはなりません。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の検査
血清学的にはムンプスIgM抗体が急性期に上昇します。また他疾患との鑑別にはエコー検査が有効です。耳下腺腫脹例では反復性耳下腺炎と顎下腺腫脹例では顎下部リンパ節腫脹との鑑別が問題になります。地域や学校・幼稚園での流行状況が参考になりますが、エコー検査が鑑別に有用です。流行性耳下腺炎のエコー所見は均一の高エコー域ですが、反復性耳下腺炎では唾液腺末端の拡張を示す低エコー性の多発性小胞状所見がみられます。また、リンパ節は円形や楕円形の低エコー所見を示すので鑑別は比較的容易です。耳下腺腫脹部の発赤や熱感があれば、化膿性耳下腺炎を疑います。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の治療
1.発熱
発熱がみられる場合は、必要に応じて解熱薬(アセトアミノフェン )を使用します。
2.疼痛
咀嚼運動や唾液の分泌増加で痛みは強くなるため、硬いものや酸味の強いものは避けるようにします。疼痛が強い場合には解熱鎮痛薬を使用することがあります。
【処方例】
(1)アンヒバ ⇒ 坐薬(100,200mg)
10mg/kg 頓用
(2)ピリナジン散、カロナールDS
10mg/kg 頓用
3.無菌性髄膜炎
予後は良好なため、多くは輸液などの外来治療で対応できます。嘔吐による脱水には輸液を行い、頭痛には解熱鎮痛薬を使用します。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の予防
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の予防法はワクチン接種のみです。感染者との接触後の予防法はありません。
薬園台クリニックでは耳下腺部の腫脹と疼痛を訴え、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)を疑わせる患者様には身体所見、エコー検査、血液検査などを必要に応じ行い正確な診断をいたします。そして、患者様の苦痛が最小になるように対策をいたします。
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