船橋市薬円台の内科・小児科・心療内科クリニック
薬園台クリニックの過敏性肺炎情報

過敏性肺炎とは
発症機序は有機あるいは無機物質を反復吸入しているうちにこれに感作されてIII型およびIV型アレルギー反応が細気管支から肺胞にかけて起こる結果発症するびまん性肉芽腫性間質性肺炎の総称です。
わが国の主な過敏性肺炎の最近10年間(1990〜1999年)の発生状況は、夏型過敏性肺炎69.8%、換気装置肺炎(空調病,加湿器肺)5.9%、農夫肺4.4%、鳥飼病4.0%、その他の過敏性肺炎7.6%、原因不明8.3%でした。
過敏性肺炎はその臨床経過から急性型、亜急性型、および慢性型に分けられます。
過敏性肺炎の急性型は比較的大量の抗原に断続的に曝露された場合に起こります。抗原曝露後4〜6時間して発熱、せき、呼吸困難などの症状をきたし、聴診上捻髪音を聴取します。重症例ではチアノーゼを認めることもあります。抗原から離れると症状は次第に軽快します。
過敏性肺炎の亜急性型は少量の抗原に断続的に曝露された場合に起こります。症状は緩徐に進行し、せきで始まることが多く、次第に発熱、労作時の息切れを自覚するようになり、段々増悪してゆきます。
過敏性肺炎の慢性型は急性型あるいは亜急性型が反復して起こる場合が多いく明らかな症状に乏しく、次第に肺の線維化をきたし呼吸不全となるものです。
過敏性肺炎では多核白血球の増加、CRPの陽性化、赤沈の促進、PPDテストの陰性化を認めます。胸部レントゲンは病型により異なります。過敏性肺炎の急性型や亜急性型では両側中下肺野を中心にびまん性にスリガラス様陰影、粒状影を示すのに対し、過敏性肺炎の慢性型では肺の萎縮と線状影を認めます。また、過敏性肺炎は単純X線上、一見正常とみえる場合の多いびまん性肺疾患の一つでもあります。肺機能検査では拘束性換気障害を示します。肺活量、肺拡散能の低下がみられます。BALFではTリンパ球の著明な増加を認めます。CD4/CD8比は夏型過敏性肺炎で低下し、農夫肺では高く、鳥飼病では正常値を示すことが多いです。また血清ならびBALF中に原因抗原に対する特異抗体が認められます。
過敏性肺炎の急性型,亜急性型では抗原から隔離すれば次第に症状は改善し治癒します。しかし過敏性肺炎の慢性型では非可逆性の肺の線維化を起こして呼吸不全となり死に至ることがあります。
過敏性肺炎の治療の原則は患者を抗原から隔離し、環境から抗原を除去することでし。入院により通常、数日から10日前後で症状の改善がみられます。抗原の除去については、夏型過敏性肺炎の場合には、原因のTrichosporonは日当りや風通しが悪く湿気の多い場所にあるマット、畳、寝具、室内飼育の小鳥の糞などに増殖します。したがって、これらの場所を中心に畳替えを含む大掃除を行えば、多くの場合除菌に成功します。農夫肺のように環境から抗原を除去できない場合には防じんマスクの使用を指導します。換気装置肺炎の場合には装置が真菌や細菌で汚染されていることが多いのでフィルターの交換や機材を清潔にします。鳥飼病では鳥の飼育を止めさせる必要があります。
過敏性肺炎の薬物療法ではステロイドが著効します。軽症では未治療でも自然に軽快しますが、中等症ではプレドニゾロン20〜30mgを経口投与します。重症例では40〜60mgを投与し漸減してゆきます。急性呼吸不全状態を呈する場合にはメチルプレドニゾロンによるパルス療法を行います。
薬園台クリニックでは問診、診察、検査から正しく過敏性肺炎を診断し、適切な処置とアドバイスをする用意があります。気管支鏡が必要な場合は提携機関と協力し検査をします。入院が必要な場合も提携病院と協力しながら治療をします。
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